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 数多くの「裸体像Tシャツ計画」物件のなかでも唯一の特徴を持つ作品。
それは何かというとこの裸体像が木彫であるということ。

人は気づかないかもしれないが、世の中の公共空間に設置されているほとんどがブロンズ像である。こういうの普通に銅像って言うでしょ。そうブロンズ。

そういった中でこの木彫は稀有な存在である。
理由はこの手の像は屋外に設置されることが多く、木では耐久性に問題があるからではないかと思う。
その点、この物件は平塚市中央図書館ロビーという屋内であるから存在しえるのではないか。

この時期、私はちょうど平塚市文化祭イベントで市の依頼によりTシャツシンボルタワーというのを作っていた。市役所近辺にはやたら裸体像が鎮座しており、役所の人に「どうせならこのあたりの像にTシャツ着せちゃいましょ。」と提案したらすんなり受け入れられた。やはり事前に市の仕事をしているという大義名分が効いているのだ。

ところが、この図書館の管理管轄がちょっと違うらしく、着衣後即座に撤去命令が出てしまった。着衣時間15分ぐらいか・・・。

作品の感想としては「さすが木彫。」地肌が荒削りである。個人的にはもうちょっとなめらかな肌合いが好みである。

しかも、地肌以上に荒削りなのは、このおっぱい・・。こちらの方はなかなか好みではある。