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廃墟に一人ぼっちでたたずむ彼女がいた。
これまた胸一面にどこから読んでも‘だいすき’の文字。
ちなみにこれは彼のことがだいすきというわけではない。

しかし、こんな病院廃墟で迷子なってはさすがに強気な彼女も不安げだ。
こんなときどこからともなく「大丈夫かい?」と現れたなら
なんかの間違いで「だいすき!」と抱きついてくれるかもしれない。

今が、チャンスだ!情熱男